光ファイバー、鉄鋼、半導体などで消費される底堅い工業用水素ガス需要

2019年1月11日、エア・ウォーター株式会社は、世界最高水準の効率で、都市ガスから水素ガスを発生できる次世代型水素ガス発生装置「VHR」(以下、同装置)を開発し、2019年5月より初号機の商業運転を開始すると発表した。

同社の総合開発研究所は、光ファイバー、鉄鋼、半導体などで消費される底堅い工業用水素ガス需要を踏まえ、ランニングコスト・環境負荷を低減した全く新しい次世代型の同装置を開発した。

なお、工業用水素ガスの製造方法として、アンモニアや苛性ソーダ・石油化学・製鉄などの大規模工場で副次的に発生する水素を精製する方法と、都市ガスやメタノールを水蒸気改質して発生させる方法があり、同社は、都市ガス由来の水素ガス発生装置として、2006年に熱中和型改質触媒を用いた水素ガス発生装置「VH」を開発し、水素ガスの安定供給を担っている。

次世代型水素ガス発生装置「VHR」の概要

同装置は、同社が独自に開発した改質器を採用し、均一かつ高効率な改質反応が可能になるとともに、熱回収プロセスを最適化し、装置内で発生する熱の利用効率を極限まで高めるとともに、「VH」で多くの実績がある水素精製技術を組み合わせた結果、高効率で水素ガスを発生させる技術を確立した。

また、現行機の「VH」と比較して、同装置は、都市ガスの消費量を6%削減し、装置の運転にかかる電力削減効果もあわせて10%のCO2排出量削減を達成するとともに、都市ガス、電力の削減効果や、従来使用していた酸素添加が不要になったことで、ランニングコストを約25%削減でき、高いコスト優位性のある装置となった。

(画像はプレスリリースより)

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エア・ウォーター ニュースリリース
http://www.awi.co.jp/