海域調査やインフラ点検などに貢献する「ロボティックボート」

2019年01月17日、ヤンマー株式会社は、危険海域などで自動航行し、海域調査やスマート漁業などでの活用が期待される「ロボティックボート」(以下、同ボート)の基礎技術と「自動着桟システム」を開発したと発表した。

自動車や農業機械の分野においては、ロボット技術の実用化が進んでいるが、海洋分野においては、充分な自動化技術が確立されていない現状だ。

一方、同社は、さまざまな領域でロボットやIT技術を研究しており、漁船やプレジャーボートで培った造船技術(ハード)と、中央研究所の基幹技術(ソフト)を融合して、海域調査やインフラ点検などに貢献する同ボートの基礎技術を開発した。

「ロボティックボート」の概要

同ボートは、ヤンマー造船のガラス繊維強化プラスチック(FRP)の成型技術により、小型・低コストで生産し、ミドルウエアを採用したプラットフォームを搭載することで、さまざまな企業や研究機関のニーズに合わせてモジュールを組み合わせた技術のカスタマイズが可能なシステムを構築している。

なお、同ボートは、船体サイズ4.4m×1.9m×1.8m、重量1.8t、最大速度5ノット、航行速度3ノット、航行時間48時間以上で、動力源としてディーゼル発電機と2次電池、航海計器として衛星測位装置・慣性計測装置・流速計・音響多重通信測位装置、監視装置としてIRカメラ・120度広角HDカメラ・レーダー・AISや、各種通信設備を搭載している。

さらに、衛星からの位置情報と自社開発の中継器からの補正情報を受信するRTK-GNSSを活用することで、指定した着桟位置に向けて目標位置・方位を組み合わせた正確な着桟軌道を生成し、高精度に自動で着桟できるシステムを開発した。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

ヤンマー ニュースリリース
https://www.yanmar.com/jp/news/2019/01/17/50183.html