風力発電装置の健全運用と適切なメンテナンスに役立つ状態監視システム

2019年1月24日、NTN株式会社は、大型風力発電装置の異常兆候を早期検出する状態監視システム「Wind Doctor」(以下、同システム)の普及拡大を加速していると発表した。

同社は、2018年4月からスタートした中期経営計画「DRIVE NTN100」において、風力発電装置の健全運用と適切なメンテナンスに役立つ同システムを「サービス・ソリューション事業」の中核に据え、新領域の事業を拡大していくとのこと。

「Wind Doctor」の概要

風力発電装置は、約80mのタワーとその上に設置されたナセル、回転ブレード、ブレード根元の連結ハブで構成され、ナセル内には、主軸、増速機、発電機および制御ユニットなどの駆動装置がある。

同システムは、この駆動系の軸受と歯車周辺のハウジングに取り付けたセンサからデータを収集、蓄積、解析して異常兆候を把握し、不具合部位を特定する。

また、収集したデータをクラウドサーバで管理しているため、同社が無償提供する遠隔監視分析ソフトウェアモニタリングクライアントを利用し、同社だけでなく発電事業者側でも情報共有が可能で、1年前との推移比較、監視部位ごとのレベル把握、あるいはデジタルフィルタ処理など、豊富な解析機能を搭載し好評を得ているとのこと。

この情報を基に、早期交換などメンテナンスをタイムリーに実施できることで、大きな故障を未然防止でき、設備の安定稼動につながるとしている。

なお、同社は、2014年1月から2018年2月まで、東京大学、産業技術総合研究所などとNEDOスマートメンテナンス技術研究開発に参画し、風力発電の故障予知技術の高度化に取り組み、設備の停止時間を大幅に短縮し、風力発電の設備利用率を21%から23%に向上できることを確認している。

(画像はNTN公式ホームページより)

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NTN 広報ニュース
https://www.ntn.co.jp/japan/news/press/news201800120.html