建築現場で重要な資材管理と労働安全管理

千代田化工建設株式会社は、建設現場での資材管理と作業員の動員管理を効率化するデジタル技術を開発し、同社が手掛ける水素化プラント(ブルネイ・ダルサラーム)の建設現場において運用したと発表した。

大型化した海外プロジェクトの建設現場では、資材管理は現場の作業効率に直結するとともに、作業員の労働安全管理も効果的なスケジュールの立案に影響を及ぼす。

このため、同社は、「EPC」遂行力強化の観点から、数年前よりデジタル技術の開発に着手してきた。なお、同社では、プラントの設計(Engineering)、調達(Procurement)、建設(Construction)の3フェーズを総称してEPC事業と呼んでいるとのこと。

今後は、デジタル技術の社内プロジェクトにおける活用を進め、外販サービスも目指していくとしている。

資材管理システムの概要

従来は、バーコードなどを用いて資材の保管場所を区分けして管理していたが、人力で資材を探すこともあり、現場生産性が低下する課題があった。

このため、同社と株式会社スカイマティクスは、RFID(Radio Frequency Identification)システムとドローンによる位置標定技術を共同で開発した。

同技術により、資材探しの時間が大幅に短縮するとともに資材再製作コストが削減されるため、現場の生産性が向上すると期待される。

現場における労務安全管理の概要

従来は、GPSやICチップを利用して位置を測位する方法が用いられていたが、アンテナ設置の経費に関する問題があった。

このため、同社と株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズは、職長の持つ受信機をアンテナにすることで固定のアンテナを設置しなくても作業員の位置を測位できるシステムを共同開発した。

同システムを導入することで、各作業員が働いた時間と作業エリア毎の職種構成や、作業許可証を持っていない作業員を可視化できるため、作業員の管理能力が向上し、効果的なスケジュールの立案による建設力の飛躍的な向上が期待されるとのこと。

(画像は千代田化工建設公式ホームページより)

▼外部リンク

千代田化工建設 プレスリリース
https://www.chiyodacorp.com/media/190325.pdf