水温の変動や気候、病気などの影響でリスクが高いマサバの海面養殖

2019年4月3日、日本水産株式会社(以下、ニッスイ)と同社の連結子会社である弓ヶ浜水産株式会社(以下、弓ヶ浜水産)は、日立造船株式会社(以下、日立)との3社で、国内初となる大規模なマサバ循環式陸上養殖の共同開発(以下、同共同開発)に着手することに合意したと発表した。

マサバの海面養殖は、水温変動、気候や病気などの影響によるリスクが高いと指摘されている。

このような課題に対処するため、ニッスイおよび弓ヶ浜水産が保有するマサバ養殖の知見と日立造船が保有する水処理技術を組み合わせた同共同開発を、鳥取県米子市淀江町に建設する実証施設(以下、同実証施設)において実施することとなった。

なお、同実証施設は、2019年6月に着工し、2020年4月から2023年3月末までを開発期間として、2023年4月に事業化する予定とのこと。

マサバ循環式陸上養殖および実証施設の概要

同実証施設は、敷地面積が約6,500平方メートルで、飼育用水槽8基、出荷用水槽2基、循環水処理設備一式などの設備を有する。

同共同開発では、アニサキスなどの寄生虫や魚病などのリスク低減するため、外海の海水を使用せず、地下海水を利用してマサバの生育に最適な循環水処理システム(以下、同循環水処理システム)を構築する。

このため、同循環水処理システムでは、日立造船の水処理技術を活用して、飼育水の水質悪化の要因となる排泄物・残餌などの固形物物を除去し、養殖魚にとって毒性が高い排泄物・残餌由来のアンモニアを分解除去するシステムの効率化を目指す。

また、養殖魚にとって最適な生育条件(水温・水質・水流・光周期等)を見出し、それらをコントロールする制御技術を導入するとともに、ランニングコストを低減するための効率的な生産技術・管理技術を開発するとしている。

(画像はニュースリリースより)

▼外部リンク

日本水産 ニュースリリース
http://www.nissui.co.jp/news/20190403.html